「うつ病で休職」は恐くない!

松田鬱男の休職・社会復帰ブログです。

松田の病状 3.病初期(休職開始~2週間)

 松田の病状を時系列に沿って記載します。メンタルヘルスは個人差も大きいとは思いますが、共感できる部分があると「自分だけじゃなかった」と安心しますよね。一方で、症状に自分を当て込みラベリングすることで、「自分は病気だから社会不適合でも仕方ない」と免罪符を手にしてしまうことに自己否定感も出てきますが……。そこまで深く考えず、うつ病患者の一症例としてお読みください。 

※2020/03/21改稿

3.病初期(休職開始~2週間)

 産業医の紹介でクリニックを受診し、うつ病と診断され休職が決まりました。診断書の入った封筒を天井の照明にすかし、医師の手書き文字「うつ病」を見上げたことを強く覚えています。余談ですが、松田が「鬱病」ではなく「うつ病」と表記するのは、「鬱」の字自体が煩わしくて嫌いなのと、この最初の他者の意志による表記「うつ病」に準拠しているためです。

 上司に相談したその週のうちに、休職に入るとは思ってもいませんでした。そして、既に自覚していたもののまさか自分が「うつ病」になるとは、と自分のことながら驚いたものです。

 医師からは休養と服薬をこころがけるよう言われました。休職開始直後の症状と過ごし方を記載しますが、たった2週間だけにスポットを当てているのは、この時期に特に顕著に症状が出ていたためです。これはおそらく薬の副作用が先にきたせいで、治療の過程で必要なステップだったと思っています。

●抑うつ感・意欲減退

 通院して薬を調整する以外は、後述のようなネガティブな考えを巡らせ妻に泣き言をぶつける他、一切何もしたくありませんでしたし、しませんでした。ひたすら布団で寝続け、食事時はなんとか這いつくばるように起きだし、服薬だけは欠かさないよう頑張っていました。

●将来への悲観 ・絶望

※以下は病気による異常なネガティブ思考と、メンタルヘルスに対する松田の無知による妄想が起こしたうつ病患者への偏見です。決して世間のすべての人がこのようにうつ病患者を悪く思っている訳ではないことをご理解ください。

また、改めて「うつ病で休職」は恐くない!と念頭に置いてくださいませ。

 「休職した人」になってしまったことで、エリートコースから外れたことはおろか、社内で最低評価の従業員になったと思いました。復職しても閑職にしか就けず、もしくはリストラ対象として退職に追い込まれるだろう。それ以前にこのまま復職できず解雇される可能性もある、と危機感をもちました。また、転職するにしても「総合職・幹部候補の新卒」だったはずが、「解雇された病人」としての厳しい現実が待っていると、悲愴な将来ばかり考えていました。出世欲は元々なかったのですが、現状の水準の家計を維持できなくなることに絶望しました。連日、妻に対して「まともに稼げない夫で申し訳ない」と泣いて謝り、まだ話せない子どもに対してまで「こんな父親でごめん」と情けない姿を見せていました。自分はもう「普通」ではない、「休職した人」というエイリアンになったのだ……。とネガティブなことだけを考えていました。

 学生時代、親しい友人が希死念慮をともなう重いうつ病を患ったのですが、「死にたい」に次いでしきりに「普通になりたい」と口走っていたことを思い出します。その気持は痛いほどわかりますが、いまとなっては、「うつ病」「うつ病ではない」は確かに異なりますが、考え方によっては「うつ病」は風邪や虫歯と同類で、前向きに向き合えば「普通」に内包されると個人的な見解を持っています。

 しかし当時は「普通ではない将来」ばかりを考えてしまいました。いまは転勤でたまたまこの土地に住んでいるが、退職したらどこに住めばいいんだ?再就職まで貯金はもつのか?いっそ離婚した方が子どもの成長と教育に悪影響を与えないのではないか?と、自分を徹底的に批判的に観測し心配ばかりしていました。

●休むことへの罪悪感

 最低限の引継すらままならなかったため、やりかけの仕事で客先と上司・同僚に迷惑をかけている、と自己嫌悪に陥っていました。私がやりきれなかった仕事を突然押し付けてしまい、同僚たちも本来の担当業務をふくめて生産性を落としていることになるので、自分は給料泥棒以下の会社にとっての害悪だ、つまりは社会の害悪だ、と落ち込んでいました。後任がどうしても仕事の内容がわからず数回私に連絡してきたのですが、その度に申し訳ない気持でいっぱいでした。

●頭痛・動悸

 このブログを書いている、3回目の休職時も続いている症状です。

 少なくとも30歳ごろまで、松田は頭痛持ちではありませんでした。せいぜい風邪をこじらせたときか花粉症のときに感じるくらいで、片頭痛や気象病は一切ありません。それが、抑うつ状態になってからは、頭のこめかみの高さのぐるり一周どこかが、ほぼ常にじわじわと痛んでいます。ズキンと大きな一撃はありません。医師やカウンセラーから、どのような頭痛か?と聞かれたときは、「タスキで絞めるような痛み」と表現するのが模範解答です。

 また、ストレスを感じたときはもちろん、リラックスしている(と思っている)ときでも動悸がします。毎朝起きた瞬間に感じる動悸も強さが異なります。意識してしまうとそれ自体がストレスになり、疲れやすくやる気を削ぐやっかいな症状です。

●音への異常なストレス

 食事や服薬の際、家族が観ていたテレビの音がうるさくてかないませんでした。スポーツ中継などよっぽど好きなコンテンツ以外は観られません。NHKのニュースですらNGです。また、自分の子どもの泣き声や喚き声にも耐えられませんでした。「何もしない」には育児放棄も含まれており、それがまた自己嫌悪をかきたてました。

 

 以上が、休職開始直後の症状と過ごし方でした。これも選んで使うべき言葉ですが、松田は当時の自分を「廃人」と呼んでいます。これまでの人生のなかで、最も辛い2週間でした。いま、このブログを読んでくださっている方が同様の状況であれば、松田と同じく段々と薬が効いてラクになっていくことも十分にあり得ます。最初はなんとか耐えましょう。

 

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