「うつ病で休職」は恐くない!

松田鬱男の休職・社会復帰ブログです。

松田の病状 6.1度目の復職後

 松田の病状を時系列に沿って記載します。メンタルヘルスは個人差も大きいとは思いますが、共感できる部分があると「自分だけじゃなかった」と安心しますよね。一方で、症状に自分を当て込みラベリングすることで、「自分は病気だから社会不適合でも仕方ない」と免罪符を手にしてしまうことに自己否定感も出てきますが……。そこまで深く考えず、うつ病患者の一症例としてお読みください。 

松田の病状 6.1度目の復職後

 前回のブログに記載した通り、松田は復職後のセルフケアに失敗し再発・再休職しましたが、復職してしばらくは小康状態が続きましたので、そのときの病状を記載します。

【復職時の松田のスタンス】

 うつ病の再発と再休職率については知ったのですが、知っただけに留まり、「じゃあどっちに転ぶかわからないな、とりあえず戻るしかないか」と何も考えずに復職に臨みました。このスタンスは良い点もありますが、あまりにも無謀なものでした。良い点というのは、再発したらまた休職して治そう、と開き直っていることです。どんなに寛解しても、どんなに対策しても、再発するときはします。そのときにまた、キャリア失墜だ、世間体だ、今度こそダメだと絶望するよりは、再発を受け入れた方が治療に前向きになれるからです。治療ははやくすすみ、ネガティブ思考のスパイラルに陥るよりもよほど失うものを小さく抑えられます。

 そうはいっても再発しないにこしたことはありません。できるだけ再発を予防するべきでした。松田はそのことを考えず、またなぜ再発したのか、なぜ中途半端に回復したのか自覚できていなかったため、その後再々発し、いま現在3度目の休職に入っているのです。

 

【復職後の業務】

 松田の会社の基本ルールとして、まずは元の職場に戻りました。しかし、上司・人事担当・産業医との面談にて、リストラ覚悟で「営業はできません」と白旗を揚げたことが功を奏してか、2ヶ月後の下期から事務職へ異動することが告げられました。

 下期までの間は、客先対応はせず、基本的には元の部署の同僚のバックアップと、いい加減だった引継ぎをきちんとした資料に仕上げる作業を続けていました。残業は厳禁。ただし、一度だけそのことを知らない部署の先輩に時間外のミーティングに呼ばれ、まさか「残業できないので参加しません」とも言えずご法度を破りました。そのうえ、自分に起こっていることに関してウソをつくと復帰の障害になると思い、きちんと残業申請したため人事担当がプチパニックになって残業内容をヒアリングされてしまいました。余計面倒だったので自分の立ち回りの下手さに苦笑してしまいましたが、会社としてもかなり保護してくれるのだな、と実感できました。

 また、松田の担当していた仕事の性質上、全国の部署とのやりとりがあったので、直接連絡をとっていた方はもちろん、その周囲の松田を知る同期などにも休職のことは伝わっていることがわかりました。遅かれ早かれ、と思っていましたし、これについては特にショックを受けることはありませんでした。

 下期からは予定通り異動しましたが、イレギュラー人事ですので松田は純増の余剰人員。ここでも大した仕事は任せられず、かつ人間関係が微妙でしたが、腫物扱いされるのは仕方がありません。ただ部署の上司がメンタルヘルス経験者で理解があったこと、また実務の中でPCスキルがかなり向上したことで、リハビリ期間としてはある意味居心地が良かったです。

 

【復職後の症状】

●思考能力・記憶力の低下

 仕事を再開しても、発症前のようには頭はまわりませんでした。メールや資料の読み込みに大幅に時間がかかるようになり、口頭で指示を受ける際も理解が追い付かずフリーズしてしまいそうになることが度々ありました。また、仕事においてはマルチタスクは当たり前です。何か調べ物をしよう、としているときに電話が鳴り、1分も対応しているうちに、先ほど何を調べようとしていたのか思い出せない、といったことが毎回のようにありました。救いだったのは調べようとしていた行為自体を完全に忘れてしまうのではなく、内容を思い出せないだけだったことです。何かしようと思ったら行動前にまずメモ書きし、常にそれを消し込みながら仕事をすすめていく対応策をとりました。自分のことなので差別的な表現をしてしまいますが、精神障害に加えて知的障害もあるな、と自虐していました。

●意欲減退

 仕事内容が軽いこともあり意欲は引き出せませんでしたが、その他の症状は復職してからも強くなることはなく、全般的に小康状態でした。このとき求められていた業務はほぼ問題なくこなせていました。

●早朝覚醒

 復職後も早朝覚醒は続きました。起床時間は3~4時でした。音へのストレスはなくなり、テレビを観られるようになったので、毎朝女子アナに癒されていました(おっさん)。

【仕事以外の生活】

●規則正しい生活

 食事は3食しっかりとり、早寝早起していました。ただ、早朝覚醒のため強制的に早起し、夕方になるともう疲れていたのでこれも必然的に早寝するサイクルができあがっていました。中途覚醒もなく睡眠時間はたっぷりとっていましたので、個人的には早朝覚醒はそんなに悪くないものだな、と思っています。

●散歩・ポケモンGO

 相変わらず早朝覚醒していましたので、復職後も出勤前にポケモンGOをやっていました。出勤前に10km以上ウォーキングしていましたので、ここだけ切り取ってみると意識の高いビジネスマンのようにも思えますが、ただのゲーマーです。

●資格試験の勉強

 通勤時間・昼休み・自宅で空いた時間に、資格試験の勉強を始めました。思考能力を回復させることと、少しでも自分の価値を高めて会社に再評価されたいという思いが動機でした。テキスト代や受験料などはかかりましたが、思考能力と集中力を高めるために良いトレーニングだったと思います。

●飲酒・喫煙

 義父がお酒好きで、私も一緒に飲むのをいつも楽しみにしているのですが、何度か帰省する度に「歯が痛いから」とお酒を控えるのも怪しまれるかと思い、主治医に飲酒について相談したところ、薬の副作用などがなければ適量であればかまわない、と言われました。過信は禁物ですが、個人差がありますので松田は大丈夫で、年末くらいには飲酒を解禁しました。

 また、職場の人間関係にややイライラしてしまい、また業務が軽く手持無沙汰な時間もあったため、喫煙を再開してしまいました。これについては主治医の判断を仰いでいません。

 

【そして、再異動】

  下期の半年間はリハビリだと割り切り、新年度からいよいよ完全復活して一人前に働くつもりだったのですが、やはり余剰人員だったためかわずか半年で他の事務職へ異動を命じられました。下期に評価されなかったのかと落ち込む一方、それならそれで次の部署で頑張ってやろうと意気込みましたが、この意気込みが、再発・再休職へのひとつのキーポイントとなるのでした。