「うつ病で休職」は恐くない!

松田鬱男の休職・社会復帰ブログです。

「うつ病で休職」は恐くない! 企業の対応

※2020/05/08改稿

 松田が最初の休職に入った際も、再発し再休職した際も、上司に相談したその週のうちに産業医面談がセッティングされ、そのまま休職をすすめられました。特に最初のときは衰弱し判断もできなかったためありがたい話なのですが、仕事の引継よりも即時の休職を優先され、強制力も感じました。このときの会社の対応について松田の考察を記載します。

 

「うつ病で休職」は恐くない! 企業の対応

【メンタルヘルスサラリーマンも貴重な戦力】

●サラリーマンとメンタルヘルス

 日本のサラリーマン人口は6,000万人弱で、就労人口の約9割を占めています(出処:総務省「平成30年 労働力調査」)。また、メンタルヘルスの患者数は年々増加しており、うつ病を含む気分[感情]障害の患者数は120万人弱を数え、この20年間でほぼ倍増しています。このうちサラリーマン世代である15~64歳が約77%を占める(出処:厚生労働省「平成29年 患者調査」)ため、診断を受けていない予備軍も含めると日本の就労人口においてうつ病患者は決してマイノリティではなく、今後就労人口が減少していくなかでサラリーマンのうつ病ケアは必須と言えます。

●日本における就労人口減少

  少子高齢化が社会問題となっていますが、その弊害のひとつに「日本人の就労人口の減少」が挙げられます。サラリーマン世代の15歳~64歳の人口はすでに減少傾向にあり、今後4割減少するという研究結果も発表されています(出処:みずほ総合研究所発表資料)。そのため、定年の引き上げや女性の管理職登用の促進、障害者雇用の拡大など、国・企業とも労働者の確保に注力しはじめています。そのなかで、メンタルヘルスサラリーマンの扱いについても手厚くなっているように思います。社会・企業とも多様性(ダイバーシティ)活用の考えが広まってきており、また企業にとっては育てた社員は貴重な戦力ですから、今後社員がメンタルヘルスを患っても切り捨てるのではなく、寛解に向けたサポートをしていく傾向になるのではないでしょうか。

 

【メンタルヘルスの企業側責任】

 ●安全配慮義務

  企業には、社員への「安全配慮義務」があります。それは物理的なものにとどまらず、厚労省の定める「ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等」など、メンタル面にもおよんでいます。また、高ストレスや長時間労働の社員に対し、医師による面談を義務付けています。

●精神障害の労災

 メンタルヘルスの社会的理解が少しずつ進むなかで、平成23年に「心理的負荷による精神障害の認定基準」が新たに定められ、ともないメンタルヘルスによる労災認定件数も増加しています。メンタルヘルスにも企業の責任が問われるようになってきているのです。

●世論の高まり

 センセーショナルだった例を挙げると、電通の2015年女性社員の過労自殺事件。同じく電通の1991年男性社員の過労自殺事件。また、2014年に最高裁判決の出た東芝うつ病事件では、うつ病による休職を理由とした解雇が無効とされています(安全配慮義務違反のため)。これらだけではありませんが、サラリーマンのストレスケアは企業の責任であり、それを怠り事件になると賠償金が発生し、また大々的に報道されバッシングされることになります。

 

【 企業はメンタルヘルスと向き合わなければならない】

 上記のような環境・政策・世論により、企業は今後ますますメンタルヘルスと向き合っていかなければならないでしょう。松田が異様なスピードで休職に入ったのも、このような背景のもと、「できるだけ悪化させない」という会社側の配慮があったのだと思います。また、穿った見方をすると、松田がうつ病のまま働き続け自殺でもしようものなら、法的・社会的に企業として責任を問われます。そこまで大事にならないまでも、松田や家族がうつ病を労災だと訴える可能性はありました。そうなると公傷病となり会社の負担が大きくなるうえ、慰謝料も発生します。そうさせないため、先手を打って「私傷病による休職」をお膳立てするという、いわば手打ちだったのかもしれません。労働者が本気を出せばその権利は強力なものです。クレバーな企業ほど、メンタルヘルスに寛容であり、注力していると思います。

 メンタルヘルスはまだまだ社会的理解が十分ではなく、偏見も多く残っています。しかし、メンタルヘルスサラリーマンの扱いは着実に良いものになってきています。それは患者本人のため、企業のため、ひいては社会のためになっていると思います。休職をドロップアウトではなく、社会貢献に再度チャレンジするために与えられたチャンスとしてとらえ、治療のために前向きに活用してみてはいかがでしょうか。

 

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