「うつ病で休職」は恐くない!

松田鬱男の休職・社会復帰ブログです。

うつ病の症状 意欲低下

※少しネガティブな内容です。希死念慮が強かったり、嫌悪感を覚えそうな方は閲覧をお控えするか、体調も良く余裕のあるときにご覧ください。

 

 うつ病の症状として、意欲低下があります。何事にもやる気が出ない状態というのは本当につらいものです。生きる意味を見出せませんし、実際に何もせずただ時間だけが過ぎていきます。ギリシャ神話のパンドラの箱の話をもちだしてみましょう。パンドラが箱を開けてしまったことで、ありとあらゆる災いがもたらされました。ひたすら負の感情に支配されるうつ病の苦しさをこれに例えると、意欲までなくなってしまうというのは、パンドラに残された「希望」までも失ったことになります。つまり、「絶望」です。そして哲学者キルケゴールは言いました。死にいたる病は絶望である、と。意欲低下してもすなわち本当に死んでしまうわけではありませんが、寛解に向けて前向きに治療していくなかで、またうつ病と付き合って生きていくなかで、「希望」はとても大切なことだと思います。そしてそれは、何かしら自分が熱狂できることを見つけることです。

※神話も哲学も医学的な見解ではありませんし、松田が前向きに考えるため、自分に言い聞かせるために無理やりふたつのテーマをつなげただけです。絶望感を煽るようで申し訳ありませんが、流し読みにとどめてください。

 松田は3年連続3度のうつ病のなかで、それぞれの時期に色々な熱狂(趣味)をなくしました。今後の再開への期待と、読者の皆様への熱狂のご提案として記載していきます。

 

【スマホのソーシャルゲーム】

 休職1度目と3度目で、それぞれ別のゲームをスパッとやめました。課金はしていませんでしたが寸暇を惜しんでやっていたにも関わらず、急激に興味が失せ、起動すら苦痛になってしまいました。

【飲み会】

 元々仲間内での飲み会は大好きで、付き合ってくれる人がいれば毎日でも飲みにいっていました。しかし、うつ病になってからは少しのストレスでも大きく感じてしまうようになったため、よほど親しい友人としか飲みにいかなくなりました。

【テレビ】

 あまりテレビは観ないタチですが、漫才・コントの番組や特定のバラエティ番組は録画して欠かさず観ていました。しかし音がストレスに感じるようになってからは、録画しても観る気にならず、いつしかまったく興味ももたなくなりました。

【資格の勉強】

 休職したことで引け目を感じ、それ以来なんとかして自分の価値を高めたいという思いから、スキマ時間はひたすら資格の勉強をしていました。興味がある資格にかたっぱしから手を付けていたので、2週連続で週末に資格試験なんてこともありました。松田はペーパーテストに落ちたことがないというのが自慢にもならない自慢だったのですが、それが変なプライドとなり挫折に耐えられずうつ病になったのだとも思います。そのプライドを守るために資格で武装しようとしていたわけですが、2度目の休職時に、どうせ病気も再発するし仕事に直結しない勉強は無駄だ、と感じました。当時勉強を始めていた国家資格は申込もせず投げ出しました。したがって皮肉なことに無敗記録は続いています。

【ボルダリング】

 東京オリンピックでブームが加速しそうな競技です。ややマイナーで「ジムに行く」のは苦手意識がはたらく人も多いかと思いますが、実は他のスポーツと比べても初心者がやりやすいものです。壁の譲り合いはマナーとして必要ですが、それ以外は他の人と干渉することはありません。逆に、仲良くなりたいのなら初心者が上級者に声をかけてもいいし、ジムの人に尋ねてもいい、フランクなスポーツです。一人で黙々とするのであれば、他人と比べる必要はなく、自分にできる精一杯を楽しめばいいだけです。松田は毎週末ジムに通っていたとき、掴めなかった石を次こそ掴むために、平日も自重トレーニングやジョギングをしてからだづくりも楽しんでいました。自分のペースで楽しめ、小さな成長を感じられる健康的な良い趣味だと思います。好きが高じて外岩にまで手を出すと、骨折くらいは覚悟した方がいいかもしれません。

【盆栽】

 うつ病になってから気分転換に新しいことにチャレンジしようと始めた趣味で、2年ほど夢中になりました。剪定のハサミや鉢、土や苗木などはホームセンターで買えますし、地域によってはワークショップなどもあるかもしれません。道具や本など意外と簡単に見つかり、独学でも始められます。剪定・肥料・水やりをきちんとやれば、葉が伸び花が咲き実がなり、小さな鉢で四季を感じられ生活を彩ってくれます。自分のためだけの桜が咲いたときは感動もひとしおでした。しかし今回3度目の休職中、時期ごとの手入れを想像するだけで苦痛に感じてしまい、毎日の水やりすらできなくなってしまいました。始めた時点でこうなるケースも予測していたのでダメージはそこまで大きくありませんが、まとめて処分する気力もなく、次々と枯れていく鉢たちを見るにつけ悲しい気分になります。

【プロ野球観戦】

 3度目の休職に入るころはテレビを全く観られなくなり、一番の趣味であるプロ野球観戦すらもなかば耐えながらでした。西武との死闘を見届けた後は観るのもきつくなり、日本シリーズとプレミア12は結果の確認くらいしかしていません。その後少し回復してホークスのファンクラブ継続の申込をしたりしているので多分大丈夫だとは思いますが、プロ野球への興味が弱まったときは人生の楽しみが何なのか本当にわからなくなりました。

【子育て】

 プロ野球よりももっと楽しくて大事なことです。いまは、子どものわがままや泣き声に耐えられず、子どもとしっかりと向き合えていません。ゆっくりと遊ぶこともできません。下の子はまだ幼稚園にも入っていないので平日の日中も一緒に過ごせるはずなのですが、それができず図書館や寝室にこもっている自分が情けなく、悔しいです。

 子どもたちよ、ごめん。心配はかけたくないし病気のことは一生言わないかもしれないけど、父親としてのこの罪は一生をかけて償うからね。元気に育ってね。

 

 何もできなくなりつらい時期もありましたが、いまはこうしてブログを書いて遊んでいますし(もちろん発信する責任は背負っています)、資格のテキスト以外の本をゆっくり好きなだけ読めてある意味幸せも感じられるようになりました。もっともっと熱狂できる何かを見つけられれば、病気や休職を少しでも軽く考えられるようになるかもしれませんね。ちなみにこう考えられるようになったのはある本の影響もありますのでご紹介させていただきます。

「たった一人の熱狂」(2015年/見城徹/双葉社)

 幻冬舎の創業者、かつての角川書店のエース編集者である著者の人生論のような本です。「熱狂」と「圧倒的努力」というフレーズが多用されていますので、抑うつ感と相談しながら読み進めてください。この方は編集者が天職であり、仕事に熱狂することで死ぬときの後悔をなくしたい、という生き様です。必ずしも仕事に熱狂する必要はないと思いますが、仕事に替わる熱狂を見つけられれば、新たな自分になれるかもしれないと期待し模索しています。